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bakabon_03さん
2020-02-16 20:49:42
次の日に旅行を控えて伸ばしていた髪の毛をさっぱり切ろう
と思い入店。
スタッフの方は割と若く見え、眼鏡をしていた私は眼鏡をそ
っとお店のケースへしまう。鏡に映る自分は見えないが、切
ってからのお楽しみと心を躍らせていた。「長さはどうしま
すか?」と、聞かれたため「眉毛に少しだけかかるくらい」
と返答。
スムーズにハサミを入れて熟練の技といったところか。ハサ
ミを動かす手には少しの迷いもない。私はツーブロックを入
れていたため、いつもはサイドを4ミリで剃っているが、今回
は勇気を出して3ミリへの挑戦。不安はあるがそれもまた髪を
切る上での楽しみであろう。
さて、スタッフのハサミが前髪に取り掛かり始めいよいよ本
題といったところか。私は前髪で人の印象の全てが決まると
言っても過言ではないと思っている。ハサミの心地いい音色
と共に長らく伸ばしていた髪の毛が落ちていくのをこの目で
確かに感じる。と、ここで思った。「こいつ切りすぎじゃ
ね?」見えない鏡を目を細めて見てみる。「こいつやってる
わ…。」気づいた時にはすでにもう時遅し。
眼鏡を渡され鏡を見たとたん、酷く苛立ちと不快感を覚え
た。あろうかとか前髪は真ん中だけ短く、第三者から見ると
汚いアーチを描いている。なぜ汚いかというと、左右で長さ
が違うからである。流石に1200円とはいえこのクオリティは
許せない。ふつふつと、こみ上げるこの怒りをぶつけようと
余った矢先。お客様どうでしょうか?内心こう思った。「ふ
ざけんじゃねぇ!それは本当にハサミで、お前は何人の髪の
毛切って来たんじゃ!」
だが、私は最後にこう言い放った。「ありがとうございま
す。凄くいいです。」そうです。私はチキンです。その為本当
のことを伝えられない。こうしてあのスタッフは、また新た
な犠牲者を出していくのであった。
ありがとうございました。
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